[小ネタ]Windows環境のcredentialファイルとconfigファイルをWSL環境と共有してみた
はじめに
データアナリティクス事業本部の藤川です。
[小ネタ]WindowsとWSL(Windows Subsystem for Linux)間でパス文字列を相互変換してみたの記事でご紹介した方法で、Windows環境とWSL環境でAWSのアカウント情報(credentialファイルとconfigファイル)を共有できることに気づきました。
これができると、Windows環境で、credentialファイルとconfigファイルを一元管理できるため、メンテナンスが楽になります。
やってみた
AWS CLIコマンドの設定ファイル
AWS CLIコマンドの設定ファイルのパスを取得してみました。このパスにシンボリックリンクを張ってみましょう。
WSL環境が複数ある場合でも、Windows環境のcredential
ファイルとconfig
ファイルを編集すれば、すぐに反映されるので非常に便利です。
- Windows環境にある
.aws
フォルダのパス(WSLのパス文字列)を取得します。C:\>wsl wslpath '%USERPROFILE%\.aws' /mnt/c/Users/<Windowsユーザ名>/.aws
- Windows環境にある
.aws
フォルダを、WSL環境の.aws
ディレクトリとしてアクセスできるよう、シンボリックリンクを張ります。ln -s /mnt/c/Users/<Windowsユーザ名>/.aws ~/.aws
- WSL環境で
.aws
ディレクトリにアクセスできるか確認します。ls -la ~/.aws
SSHコマンドの設定ファイル
- Windows環境にある
.ssh
フォルダのパス(WSLのパス文字列)を取得します。C:\>wsl wslpath '%USERPROFILE%\.ssh' /mnt/c/Users/<Windowsユーザ名>/.ssh
- Windows環境にある
.ssh
フォルダを、WSL環境の.ssh
ディレクトリとしてアクセスできるよう、シンボリックリンクを張ります。ln -s /mnt/c/Users/<Windowsユーザ名>/.ssh ~/.ssh
- WSL環境で
.ssh
ディレクトリにアクセスできるか確認します。ls -la ~/.ssh
さいごに
WSL2の登場で、開発環境としてのWindowsが見直されつつあります。 Windows 11の登場で、さらに使いやすく進化することを期待します!